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自分に合った発声練習できていますか?毎日続けられる練習法を紹介

2020.04.11 

自分に合った発声練習できていますか?毎日続けられる練習法を紹介

  • 発声練習って何をすればいいの?
  • 毎日続けられる発声練習が知りたい

本記事では、こうした発声練習に関する疑問にお答えします。

歌をうまくなりたい方は、発声練習をやってみてはいかがでしょうか。自分に合った発声練習を続けることで、次第に歌唱力が上がっていきます。自分に合わない発声練習を続けると、悪い癖がついて、修正に時間がかかってしまうでしょう。

自分に合った発声練習の方法と毎日続けやすい練習法を解説しますので、歌をうまくなりたい方はチェックしてみてくださいね。

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発声練習が必要な理由

歌は自然にうまくなるものと思っている方もいるのではないでしょうか。確かに、好きなアーティストの曲を歌い続けることで次第に歌唱力が上がっていきます。しかし、それでは上達に限界がくるでしょう。

また、自分が気づかないうちに悪い癖がつくことで、かえって歌いづらくなる可能性もあります。スポーツでも同じですが、自分に合った練習を続けてこそ、きれいなフォームや身体の使い方がわかり、実力を発揮できるようになるものです。自分に合わないフォームでは、実力を発揮できませんよね。

歌も同じで、どれだけ良い音感や音楽センスを持ち合わせていても、それを実現できるスキルがなければ元も子もありません。毎日、自分に合った発声練習を続けて、歌の上達を目指しましょう。

  • 自分に合った発声練習が大事!

毎日続けていい声に!基本的な発声練習法

マイクを持って発声練習をする男性

ここでは発声練習に重要な、「正しい姿勢」「腹式呼吸」「喉を開ける」「リップロール」の4つを紹介します。バランスが欠けると自分にとって良い発声練習にならないので、偏らないように注意してください。それでは、1つずつ発声練習法をみていきましょう。

正しい姿勢

まずは、歌うのに適した姿勢を覚えましょう。正しい姿勢とは、背筋が伸びて猫背になっていない姿勢です。ただし、無理に背筋を伸ばそうとした場合、肩に力が入って自然に発声できなくなるので注意してください。正しい姿勢が身につけば、自然な形で身体をコントロールできるでしょう。

まずは、背筋を伸ばして立ち、天井から1本の糸で吊られている意識を持ってください。自分で姿勢を正しているのではなく、糸で吊られることで自然に姿勢が正されるイメージを持てば、余計な力が入りません。いちど背伸びをしてから自然に踵(かかと)をストーンと落とすと、感覚を掴みやすいです。

「かかとストン」は、こちらの動画を参考にやってみてください。歌う前に「かかとストン」をすると、自然ないい姿勢が一瞬で作れます。

腹式呼吸

腹式呼吸は、腹部を用いて息の出し入れをする方法です。肺の上部で息の出し入れをする胸式呼吸に対し、腹式呼吸は肺の下部で息を出し入れします。

「腹部を用いて」と言われてもイメージしくいと思いますので、寝転んだ状態でお腹に手を当てて呼吸をしてみてください。息を吸うとお腹が膨らむのが分かるでしょうか? それが腹式呼吸です。実は寝ている姿勢は自然と腹式呼吸になっています。

腹式呼吸を身につけると、音に強弱をつけて歌ったり、息の量のコントロールがしやすくなります。呼吸を意識しすぎると体に力が入って発声しにくくなるので、意識しすぎず、リラックスした状態で呼吸をしましょう

いきなり腹式呼吸をするのは難しいので、段階を踏んで身につけましょう。詳しい腹式呼吸の方法はこちらの動画で解説していますので参考にしてみてくださいね。


腹式呼吸の練習方法は、こちらの記事でも詳しく解説しています。

喉を開ける

続いて、喉を開けて発声してみましょう。喉を開けるといっても難しいかもしれないので、「笑う」「びっくりする」「あくび」「食べる」のような動作で、口の中が広がる感じをつかんでみてください。

歌うときは、その曲の曲調や抑揚などによっては異なることもありますが、基本的には上の歯を見せるように口を開いてみてください。上唇を上げて、上の歯を見せる状態にすると喉の通りが良くなりませんか? 喉周りの筋肉は自分では思い通りになりにくいですが、口周りの筋肉なら簡単に動かせますよね。鏡ひとつあれば簡単にチェックできますので、ぜひ練習してみてください。なかなかうまくできなければ、「歯磨き」で上の前歯を磨くイメージしてみましょう。

ただし、喉を広げようと意識しすぎると、肩や首に力が入ったり腹式呼吸が乱れたりしてしまいます。「喉を開いて歌うぞ!」と力むのではなく、リラックスした状態で喉を開けるように練習していきましょう。

「喉を開ける」練習方法は、以下の記事で詳しく解説しています。

リップロール

リップロ―ルとは、唇を「ブルルル…」と震わせながら声を出す方法です。リップロールは、腹式呼吸と脱力、共鳴など、さまざまな要素をいっぺんに強化できる練習方法のため、発声練習には欠かせません。

やり方は簡単で、口を閉じた状態でほどよく息を出すだけです。うまくできないときは、指で口角を軽く押さえながら息を出すと、楽にリップロールできるでしょう。唇がうまく震えない場合は、口周りが力みすぎているか、息の量や勢いが足りていないかのケースが多いです。

言葉だけではイメージがつかみにくいと思いますので、実際のボイトレのレッスン動画でリップロールのやり方をご覧ください。

リップロールの詳しい練習方法は、以下の記事でも解説しています。
リップロールでリラックスと安定した息づかいを習得!効果的な練習方法を解説

発声練習時はここにも意識を集中しよう

発声練習のときは、次の2つに意識を集中しましょう。

喉をリラックスさせる

高い音や力強い音を出すとき、つい喉に力が入る方は多いのではないでしょうか。喉に力が入ると喉に負担がかかります。喉が枯れてくると、しばらくきれいに声を出せなくなるため、翌日の練習にも支障をきたすでしょう。

喉は、なるべくリラックスさせて歌うことが大切です。また、腹式呼吸をマスターできれば、自然に喉に力が入りにくくなります。そのため、腹式呼吸に慣れてきたら、息に声をのせていくように練習しましょう。

音の高さに合わせてイメージを変える

歌において、イメージはとても大切です。高い音を出すときに重苦しいイメージをすると、表情筋や喉、顎(あご)、舌などにも力が入り、ピッチが下がり気味になります。鏡を見て表情を確認してみましょう。

例えば、バスケットボールで高い弧を描くシュートを打つときは、意識を上に向けますよね。高い声を出すときは頭上に軽やかなイメージを、低い声を出すときは胸の辺りにずっしりとしたイメージを持つことが大切です。

どうしても高い音に苦戦してしまう場合は、音が高くなるにつれて、本当にびっくりしたときのような「えぇーー!!??」というリアクションをイメージしてみましょう。このリアクション時は高い音が出やすい環境が不思議と揃っていますので、意外とラクに歌うことができますよ。

おわりに:自分に合った発声練習を続けて歌唱力を上げよう

どのような歌手も継続的に発声練習をして歌唱力を身につけています。どれだけ歌が苦手でも、自分に合った発声練習を続ければ必然と歌唱力が上がります。好きに楽しく歌うことも大切ですが、まずは自分に合った発声練習を見つけてくださいね。定期的にコツコツ続けることで、1ヶ月後、3ヶ月後などに上達を実感できるでしょう。

この記事の監修

多田 亘佑講師(ボーカル)幼少期から様々な音楽に触れ、高校では合唱の全国大会に出場。大学からアカペラの活動が本格化し、ブライダル関係を中心に雪まつり、スキー場のカウントダウンライブなどのイベントに多数出演。ハモネプで全国優勝した『じゃ~んずΩ』(現:JARNZΩ)のボイストレーニング・編曲指導・音楽プロデュースを経験後、2009年よりシアーミュージック札幌校に所属。 年間最大2500以上のレッスン実績があり、初心者からプロ志向の方を対象に、カラオケ上達から音楽活動のバックアップまでと目的に応じて幅広く展開。風船を始めとした身近な道具を用いたトレーニングや、独自視点の高音克服トレーニング・完全コピー(歌唱分析)・ハモリなど追究したオリジナルメニューで理解度・体感度・上達度の高いレッスンを特徴としている。
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