ボカロ曲をカラオケで上手に歌う3個のポイント&練習方法
2020.12.02
- ボカロ曲をカラオケで上手く歌えない…
- ボカロ曲を歌いこなすコツを知りたい
本記事は、カラオケでボカロ曲を上手く歌いたい方に役立つ内容です。
ボカロ曲(ボーカロイド曲)は、「ボーカロイド」と呼ばれる音声合成ソフトを用いて作られた曲です。人が歌うことを想定せずに作られているものもあるため、上手く歌えずに悩む方は多いのではないでしょうか。
ボカロ曲は難易度の高い曲が多い傾向がありますが、ポイントを押さえることで上手く歌えるようになるでしょう。そこで、ボカロ曲をカラオケで上手く歌うためのポイントと、練習のコツをご紹介します。
ボカロ曲をカラオケで上手に歌う3個のポイント
ボカロ曲をカラオケで上手く歌うには、次の3つのポイントを意識することが大切です。
- 【1】歌いやすいキーに調整する
- 【2】リズムを正確に刻む
- 【3】滑舌よく明瞭に発音する
ボカロ曲は、一般的にテンポが速く、早口で歌う箇所が多い傾向があります。テンポが速く、言葉がたくさん詰まっているフレーズを歌いこなすには、上級のテクニックが必要です。ボカロ曲は機械が歌っているため、実際に歌うと、速いテンポの曲を滑舌良く安定して歌うのは難しく感じると思います。
ボカロ曲を歌いこなしたい方は、上記3つのポイントを押さえて、ひとつずつ練習していきましょう。では詳しい練習方法を解説します。
ボカロ曲の練習方法〜3つのポイントを押さえて練習をしよう〜
まずは自分が歌いやすいキーを見つけ、それからリズム感と滑舌を鍛えていきましょう。各練習のポイントは以下の通りです。
歌いやすいキーに調整する
ボカロ曲で、自分が無理なく歌える音域よりもキーが高い曲を歌うときは、キーを調整してみましょう。カラオケでは、「±6」まで調整できることが多いです。キーを「+1」にすると半音上がり、「-1」だと半音下がります。まずは、±2~3の範囲でキーを調整して、無理なく歌えるか確かめてみましょう。
ボカロ曲を気持ちよく歌うには、自分が最も歌いやすいと思ったキーを見つけることが大切です。
ただ、キーが変わると曲全体の雰囲気が変わり、キーを下げすぎると極端に暗くなったり、低い音が歌いづらくなったりすることがあります。
音が低くなりすぎる場合は、たとえば標準キーから「+4」のように一度キーを上げてからオクターブ下(12音下)で歌うなど、工夫をしてみてください。(結果的にキーは「-8」になります。)キーをただ下げるよりも、あえて一度キーを上げてからオクターブ下の音で歌うことで、より自然な雰囲気で歌えるようになります。男性が女性の曲を歌うときは、このように一度キーを上げてからオクターブ下で歌うのもよいでしょう。
気持ち良く歌うためのキー調整の基礎知識やコツ、具体的な方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
リズムを正確に刻む
リズムを正確に刻めるようになると、テンポが速いボカロ曲でもついていきやすくなります。
リズムを正確に刻めるようにするためには、まず「表拍」と「裏拍」を意識してみてください。たとえば「1・2・3・4・」とカウントしてリズムを刻むとすると、数字が表拍で「・」が裏拍になります。
表拍である1と2の間の裏拍「・」のタイミングをつかめると、リズムが安定して、走ったりもたったりしにくくなるので、最初はテンポを遅くしてしっかりとリズムを刻むことを優先し、慣れてきたら少しずつテンポを上げるとよいでしょう。
また、上記の練習はあくまでもタイミングを理解する(点で捉える)方法であって、本物の「リズムが良い」とは流れの中で理解する(円で捉える)能力が必要になります。タイミングがズレなくなったら、指で円を描きながら練習してみましょう。リズムは点ではなく円のように線で連続的につながっているので、指で円を描きながらリズムを取ってみてくださいね。
一回、指で円を描くのを「1」とし、1小節の間に「1・2・3・4・」と4回、円を描きます。円を描く起点は上からでも下からでも構いません。リズムを線で感じられるように練習してみてください。
リズム感を鍛える方法はこちらの記事で詳しく解説しています。テンポが速いボカロ曲に苦戦している方は、ぜひご覧ください。
滑舌よく明瞭に発音する
早口でも明瞭に発音できるようになるために、滑舌を鍛えましょう。滑舌が悪いと、音を明瞭に発音できなくなり、ピッチや音程が不安定になる原因のひとつになる可能性もあります。反対に、滑舌がよくなれば、早口でも1音ずつ明瞭に発音できるようになり、ピッチや音程も安定しやすくなるでしょう。
滑舌を鍛える方法には、「割り箸を使った表情筋トレーニング」や「舌筋トレーニング」、「母音法」などがあります。こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
ボイトレでボカロ曲を歌いこなすスキルを身につける
ボカロ曲は非常にハイレベルな歌唱テクニックが必要なため、自分だけで練習しても限界を感じ、それ以上なかなか上達が見込めない場合があります。ボカロ曲をカラオケで今以上に上手く歌いたい方は、プロのボイトレ講師によるボイストレーニングを受けてみてはいかがでしょうか。
「シアーミュージック」では、ひとりひとりに合わせたレッスンを大切しています。腹式呼吸やロングトーンといった発声の基礎をはじめ、滑舌やリズム感、表現力、ビブラートなど、歌いたい曲や現状の課題に合わせたレッスンを行います。
シアーミュージックでは、納得したうえで通えるように無料体験レッスンを実施しています。体験レッスンもマンツーマンで受けられるので、ボカロ曲を歌いこなすコツや発声練習の方法を知りたい方は、気軽にご相談ください。
ボカロ曲収録のカラオケアプリを紹介
カラオケアプリを使えば、自宅でもボカロ曲を練習できます。ボカロ曲が多数収録されている次のカラオケアプリがオススメです。
分析採点JOYSOUND-公式カラオケ練習アプリ(iOS)
「分析採点JOYSOUND」は、リアルタイムで音程の正確性とテクニックを評価して、歌唱後に分析採点してくれるアプリです。キーとテンポ、エコーを調節できるほか、ガイドボーカル・メロディ、リプレイ機能、録音機能を搭載しています。
配信楽曲は15万曲(2020年10月時点)あり、最新のボカロ曲も多数収録。ボカロ曲は「VOCALOID」としてジャンル分けされていて、新着の配信曲や人気の曲を一覧で見られるので便利です。
無料☆音程グラフ採点 カラオケJOYSOUND+(Android)
「カラオケJOYSOUND+」は、14万曲(2020年10月時点)の中から好きな曲を選べて、歌唱後に音程やリズムなどを評価してくれるアプリです。キーやテンポの変更、ガイドボーカル、全国採点ランキングなど、多彩な機能が搭載されています。
iOS版とアプリ名が異なりますが、JOYSOUNDの公式カラオケアプリです。こちらのアプリにもボカロ曲が多数収録されています。
Android:
無料☆音程グラフ採点 カラオケJOYSOUND+
カラオケ@DAM(iOS/Android)
DAMの「精密採点」を自宅で楽しめるアプリです。音程やリズムのほか、ビブラートやしゃくり、こぶし、フォールの回数や上手さを採点してくれます。ガイドボーカルを使えば、高難易度のボカロ曲を効率よく練習できるでしょう。
おわりに:ボカロ曲の特性を踏まえて効率よく練習しよう
ボカロ曲は、普段歌う曲よりもテンポが速く早口なフレーズが多い傾向があります。まずは、自分が歌いやすいキーに調整すること、無理のないテンポから徐々に身体に染み込ませていくことを意識した練習をしてみてください。それから滑舌もしっかり鍛えて上達を目指すことが効率の良い練習の手順です。今まで歌い切れなかったボカロ曲が歌えるようになったときには、一般的な邦楽曲などの歌唱レベルも上がっていることでしょう。