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リップロールでリラックスと安定した息づかいを習得!効果的な練習方法を解説

リップロールのやり方

  • リップロールはどんな効果があるの?
  • リップロールがうまくできない…

本記事では、上記のようなリップロールの疑問や悩みにお答えします。

リップロールは、呼吸筋を鍛え、発声の安定性を向上させる基礎練習です。歌を上手に歌いたい人は、自在に息をコントロールできるように練習する必要があります。リップロールは発声練習や息のコントロール、加えて声帯のストレッチとしても最適で、多数のプロのミュージシャンがウォーミングアップとして行っています。

ここではリップロールの正しい練習方法から、その効果や裏技までをご紹介しますので、一緒に発声の悩みを解決していきましょう。

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リップロールとは?

リップロールとは、上下の唇を合わせたまま息を吐き、「ブルルルルル」と唇を震わせながら発声する練習方法です。別名「リップトリル」とも呼ばれ、発声を学ぶ人の多くが知る基礎練習の1つでもあります。

リップロールの特徴は、発声練習にも、歌う前のウォーミングアップにも有効である点です。冒頭でお話ししたように、プロのミュージシャンもライブ前などのウォーミングアップに取り入れています。

さらに歌ったあとのクールダウンにも効果的です。サッカー日本代表の選手が、試合後に走ってクールダウンする光景を見たことがある方も多いと思います。リップロールもそれと同じで、喉や呼吸筋、表情筋のクールダウンになるのです。

リップロールをする目的と効果

リップロールをする目的は、凝り固まった表情や口元、喉を柔らかくすることです。リップロールをすることで口周りや喉をリラックスさせ、発声しやすくします。また、一定の速度で安定した息を使うという目的も持っていて、呼吸筋の強化にはうってつけの練習方法です。

リップロールの効果は幅広くありますが、重要な点に絞ると以下の6つに効果があります。

  • 1:語尾や伸ばす部分を安定させられる
  • 2:低音から高音までムラのない発声で歌える
  • 3:声量を大きくできる
  • 4:歌の後半にかけての息苦しさを防止できる
  • 5:歌う前のウォーミングアップになる
  • 6:歌った後のクールダウンになる

リップロールのメリットは、腹式呼吸を使い、安定し息を長く吐き出す練習ができる点です。無理のない発声で喉を痛めにくい練習方法で、初心者からプロまで多くの人が用いています。地声と裏声をスムーズにつなぎたいという人にもおすすめの練習方法です。

リップロールを練習する女性

リップロールの方法

リップロールには、ちょっとしたコツがあります。

【基本の方法】

  • 1:リップロールをする際は、唇を尖らせてアヒル口にします
  • 2:無理せずに自然な腹式呼吸で鼻から息を吸い込み、息を吐き出す
  • 3:息を吐きながら唇を震わせますが、できるだけ長く震わせられることを目標にします

リップロールは口のラインが真っ直ぐになるとやりやすいので、「アヒル口」を意識してやってみてください。

練習方法

リップロールの練習は、「唇を震わせる」「息を持続させる」といった基本を覚えることが大切です。基本ができたら練習をスタートし、息を吐いて震わせながら、徐々に「ウ~」と発声しながら練習するようにします。

上記ができたら、音階に沿ってリップロールをしてみましょう。慣れてきたら歌のメロディーのような音階も取り入れながら行います。
※音階での練習方法は、後述する動画を参考にしてください。

うまくできるコツ

リップロールが上手くできない場合は、まずは上下の歯が接しているか、接していないか確認してみましょう。上下の歯が接して自然にかみ合わさった状態になることで、上下の唇の接し方も安定し、上手にリップロールができるようになります

もう少し詳しく説明しましょう。上下の歯が接していないと上唇と下唇の接し方が不安定になるため、唇の震動が安定しないのです。歯を自然にかみ合わせることで上唇と下唇の接し方が安定し、うまく唇を震わせられます。力を入れすぎると喉にも余計な力が入ってしまうので、歯は軽くかみ合わせるくらいで大丈夫です。

リップロールがうまくできないときの裏技

リップロールができないと悩んでいる方に、ちょっとした裏技をお教えします。

口周りの筋肉が十分に使えていないか、もしくは口周り等に余計な力が入ってしまうとリップロールが上手くいかないケース多いです。そこで、両手を左右の口角の真横に当て、下唇を軽くもち上げてやってみてください。あら不思議。リップロールが簡単にできちゃいます!

やり方がイメージしにくい方は、動画で裏技のやり方をご覧ください。実際のボイストレーニングのレッスンを撮影していますので、ボイトレに興味がある方はぜひ♪
※音階での練習方法も見られます。

リップロールがうまくできない原因

リップロールがうまくできないのには、以下のような原因が考えられます。

力が入りすぎている

「練習するぞ!」と意気込んでしまうと、口周りの筋肉が硬くなって上手くリップロールできませんので、リラックスして臨みましょう。

難しいときはくしゃみを参考にすると色々とつかみやすくなるかもしれません。「くしゃみする直前」の口元はとてもリラックスしているので、まずリップロールの直前に同じような状態になっているか、確認してみましょう。

次に参考になるのが「くしゃみする瞬間」の息の勢いです。このときの息の勢いをイメージして練習してみると、唇が震えやすくなりますので、なかなか震えるのが難しい方は参考にしてみてください。

息が漏れている

唇を震せようとしても「スーッ…」と音がするだけの場合は、息が唇の間から余分に漏れている可能性が高いです。リップロールをするときは、もう少し唇を閉じた状態で行いましょう。ただし、閉じすぎるとすぐにリップロールが止まってしまうので、絶妙なコントロール力が必要です。

息を吐き切れていない

リップロールができても長く続かない人は、息をしっかりと吐き切れていない人が多いです。腹式呼吸の基礎を重ねて、吐き切る練習をしてみましょう。限界まで吐き切る練習を繰り返すことで、徐々にリップロールができる時間も伸びていきます。

リップロールに音をのせられない

リラックスしきれていない状態で起こりやすい悩みですが、焦って音をのせようとしないほうがいいでしょう。まずは、息だけで震わせて、次に鼻歌を歌うようにリラックスして音をのせていきます。緊張せず、リラックスできるお風呂などで練習している感覚で挑戦してみましょう。

ロングリップロールにチャレンジ

リップロールができるようになれば、ワンステップレベルを上げて練習してみましょう。

これから紹介するのは、リップロールをどれだけ長く持続できるかを確認する「息だけで行うロングリップロール」です。声を出さずにできるロングリップロールであれば、練習する場所や時間を問いません。マンションやアパートなど、周囲に気を使う環境でもトレーニングできるのがメリットです。

息だけのロングリップロールのメリット

  • 周囲に迷惑がかけずに練習できる
  • 音をのせるより意外と安定しにくい(→だから練習になる)

息だけのロングリップロールは、野球の素振りのようなものです。球を打って練習するには広い場所が必要ですが、素振りなら限られた場所でもできますよね。息だけのロングリップロールも同じで、声を出して歌えない環境でもできる練習方法です。

<準備するもの>
・時計やストップウォッチ
・記録用紙
・筆記用具

息だけのロングリップロールのやり方

  • 1:開始前にゆっくり腹式呼吸をして準備をしておきましょう
  • 2:リップロールの開始と共に、計測を始めます
  • 3:リップロールが止まったところで、計測を止め、記録用紙にタイムを記入しましょう

1度に5回計測し、平均タイムを算出しておきます。その日の感覚を一口メモにして記録しておくと、成長していく過程も見えてきます。

以下の達成レベルを目安に、ぜひチャレンジしてみてください。

【男性】
・初級…15秒
・中級…40秒
・上級…60秒

【女性】
・初級…10秒
・中級…30秒
・上級…45秒

おわりに:ウォーミングアップにはリップロールがおすすめ!

ボイトレをスタートさせたばかりの人が必要になるのは、毎日の練習で感覚を掴むこと。腹式呼吸の仕方、息の吐きだし方など、リップロールで習得できることは実にさまざまです。「息だけで行うリップロール」は、誰にも迷惑をかけずに練習できる方法ですから、ぜひ毎日の習慣にして、歌ウマの基礎固めをしていきましょう。

この記事の監修

多田 亘佑講師(ボーカル)幼少期から様々な音楽に触れ、高校では合唱の全国大会に出場。大学からアカペラの活動が本格化し、ブライダル関係を中心に雪まつり、スキー場のカウントダウンライブなどのイベントに多数出演。ハモネプで全国優勝した『じゃ~んずΩ』(現:JARNZΩ)のボイストレーニング・編曲指導・音楽プロデュースを経験後、2009年よりシアーミュージック札幌校に所属。 年間最大2500以上のレッスン実績があり、初心者からプロ志向の方を対象に、カラオケ上達から音楽活動のバックアップまでと目的に応じて幅広く展開。風船を始めとした身近な道具を用いたトレーニングや、独自視点の高音克服トレーニング・完全コピー(歌唱分析)・ハモリなど追究したオリジナルメニューで理解度・体感度・上達度の高いレッスンを特徴としている。

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