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きれいな高音を目指そう!ヘッドボイスの出し方とコツを解説

きれいな高音を目指そう!ヘッドボイスの出し方とコツを解説

  • きれいに高音が出ない…
  • ヘッドボイスってどうやって出すの?
  • ヘッドボイスの練習の仕方を知りたい

本記事では、こうしたヘッドボイスについての悩みにお答えします。

「こんな高い音がよく出せるなぁ」と感心してしまうアーティストっていませんか? 聴いていても美しい高音に聞きほれてしまうヘッドボイスは、高すぎて難しい印象があるかもしれません。

しかし、音域の広い曲を歌う場合には欠かせないテクニックですから、きれいに高音を歌いあげたい人にはチャレンジしてほしい発声方法です。ヘッドボイスの出し方やコツを把握して、歌える曲の幅を広げていきましょう!

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ヘッドボイスとは?

ヘッドボイスは、高音を頭に響かせて歌う裏声を使った発声方法です。X JapanのToshIさんが『紅』を歌うときのハイトーンボイスを思い浮かべると、イメージしやすいでしょう。

ヘッドボイスは裏声の一つですが、ファルセットのようなやわらかい声ではなく、高音でもはっきりと輪郭がある声であるのが特徴です。声は前方と言うよりは、頭上から上に突き抜けていくような感覚で、息漏れのない真っ直ぐな歌声になるのがヘッドボイスです。

  • 高音(裏声)を頭に響かせて歌う
  • 息漏れの少ない声で歌う

ヘッドボイスを使うと歌にどんな効果がでる?

ヘッドボイスを習得すると、高音を無理なく力強く歌えるようになります。高音を出すときに喉を締め付けて歌い続けると喉を痛めてしまいますが、ヘッドボイスは喉に無理に力を入れずに高音を出す方法なので、習得すれば喉を痛めにくくなるでしょう。

高音は曲中のサビ部分に組み込まれることも多いため、ヘッドボイスを習得して高音を気持ちよく歌えるようになりたいですよね。

ヘッドボイスの出し方とコツ

ヘッドボイスは高音を楽に出す発声法であるのは理解できても、実際にどうやって出せばいいのか分からない人もいるでしょう。ここでは、ヘッドボイスの出し方とコツを解説していきます。

ヘッドボイスを習得するには、「息漏れを少なくする」「声を頭に響かせる」この2つが大事です。

息漏れを少なくする

息漏れが多い裏声だとファルセットになります。やわらかい歌声を出したいときはファルセットが向いていますが、力強く高音を発声するには息漏れの少ないヘッドボイスが向いています。息漏れを少なくするには、声帯で息漏れ感をコントロールする感覚を覚えましょう

まずは、口を開いて楽な状態で「アー」と声を出してください。途中でピタッと息を止めたり、声を出したりを繰り返してみると、喉の奥あたりで何かが動いたり止まったりしている感覚があると思います。そこが声帯と呼ばれる器官です。

次に、息を止めた状態から、小さい声で裏声を出してみましょう。そこから徐々に声を大きくしていきます。このとき、ティッシュを口の前に垂らすように持って発声してみましょう。声を大きくするとティッシュが動くようであれば息漏れが多いです。声を大きくしてもティッシュがほとんど動かないように練習していきます。

または、A4くらいの大きさの紙(もし用意ができれば半紙がおすすめです)を口と鼻を覆うように顔に当てて(適度に触れた方が分かりやすいです)、高音域で発声してみてください。鼻のあたりで紙がビリビリするのを感じますか。もし感じることができれば、これをより強いビリビリになるようにチャレンジしてみてください。

上記をやってみて、できるだけ息漏れを少なくして発声する感覚を覚えましょう。

ファルセットの出し方や練習方法は、以下の記事をご覧ください。

声を頭に響かせる

口を閉じた状態で「ン〜」と裏声を出すと、声が鼻のあたりで響くのを感じられるはずです。

鼻で響く感覚をつかめたら、次は頭の上の方で響くように発声してみてください。口を開いて発声しても声が頭に響くようにできればOKです。指で耳を塞いで目を閉じて発声してみると、よりわかりやすくなります。

びっくりしたときの「ええ!!??」という声をイメージするとわかりやすいでしょう。リアクションが薄くテンションの低い「ええ…」ではなく、本当に驚いたときに自然と出るテンションの高い「ええ!!??」です。好きな芸能人が意外な人と結婚したニュースを見たときなど、本当に驚いた状況をシミュレーションして声を出してみてください。自然と頭の上の方で高い声が出る&息漏れが少ない声になっているはずなので、ヘッドボイスの感覚をつかみやすいでしょう。

ヘッドボイスで歌う女性

ヘッドボイスの練習方法

ここからは、ヘッドボイスの具体的な練習方法をご紹介してきましょう。

声帯閉鎖を鍛える練習

ヘッドボイスの練習は、「息漏れ感を減らす」のがポイントです。そのために、「声帯閉鎖」を鍛えます。

声帯閉鎖を鍛えるのにおすすめなのが、「吸気発声(息を吸いながら発声)」です。お笑い芸人の明石家さんまさんの、「ファー!」という高い声での引き笑いを思い浮かべると分かりやすいでしょう。さんまさんの「ファー!」は、息を吸いながら発声しないと出ないです。

まずは、息を吸いながら発声してみます。最初は吸ってもなかなか声が出ないと思いますが、声が出るまで出し続けましょう(無理しない程度に)。

息を吸いながら声を出せるようになったら、腹式呼吸で発声できているか確認してみましょう。腹式呼吸で「吸気発声」ができて芯がある声が出せるようになると、「声帯閉鎖」がより上手にできるようになります。最初のうちは、忘れ物をしたときの「ハッ!」のような、胸式呼吸で芯のない吸気発声になりがちです。徐々にコントロールできるように練習していきましょう。

余談ですが、人間は息を吐いて声を出しますが、動物は吸って声を出すケースが多いです(犬の遠吠えや馬のいななきなど)。「吸気発声」の練習に、犬の遠吠えを真似して「ワオーン!」と発声してみるのもよいでしょう。

「イ」の母音で裏声を出す練習

母音の「イ」は声帯閉鎖がしやすいと言われています。人によって母音の得意不得意が異なるため、苦手な母音を把握した上で練習するのが望ましいですが、ここではヘッドボイスの練習として、「イ」の母音での裏声を出す発声練習をご紹介します。

「イ」の母音で発声練習をおすすめする理由は、自然と声帯が閉じやすい言葉だからです。「イ」が上手になると脱力が上手になり、口を開いた音での発声にも活きます。

最初は裏声で「イー」と発声練習してみましょう。「イー」で息漏れが少ない発声が難しかったら「二ー」にしてみましょう。「ニー(Ni)」をおすすめするのは、「N」が鼻腔に響かせる音、「i」が声帯閉鎖しやすい音で、鼻腔共鳴と声帯閉鎖を同時に練習できるからです。

「イー」での発声に慣れたら、その次に「アー」「ウー」「エー」「オー」を練習していきます。ただし、「イー」で長時間発声すると余計な力が入りやすいので注意してください。適度に休憩を入れながら、息漏れが少ない発声で安定できるように頑張っていきましょう。

鼻腔共鳴の出し方や練習法は、以下の記事で詳しく解説しています。

力まずにヘッドボイスを出せるのが理想

喉に力を入れすぎると、苦しんでいるような声になってしまうこともあります。「よし練習だ!頑張るぞ!」と気合いを入れすぎると、喉に余計な力が入ってヘッドボイスがうまく出せません。ヘッドボイスを練習するときは、軽く、楽に、小さい声から始めてみてください。大きい声で発声するときもリラックスした状態を保つのが理想です。

歌声に力強さが足りなかったり、芯がないと感じたりする場合は、息漏れが多いのかもしれません。上述した「声帯閉鎖を鍛える」などを実践して、息漏れを少なくできるよう練習していきましょう!

おわりに

日常生活の中でも、私たちは知らず知らずのうちにヘッドボイスで発声していることがあります。何気なく少し高めの音域を鼻歌で歌ったり、キャラクターの声真似をしたりしているときは、みんなリラックス状態で無理なくヘッドボイスを使いこなせている可能性が高いです。あまり堅苦しく考えすぎずに、練習も楽しみながら取り組んでみてくださいね。

この記事の監修

多田 亘佑講師(ボーカル)幼少期から様々な音楽に触れ、高校では合唱の全国大会に出場。大学からアカペラの活動が本格化し、ブライダル関係を中心に雪まつり、スキー場のカウントダウンライブなどのイベントに多数出演。ハモネプで全国優勝した『じゃ~んずΩ』(現:JARNZΩ)のボイストレーニング・編曲指導・音楽プロデュースを経験後、2009年よりシアーミュージック札幌校に所属。 年間最大2500以上のレッスン実績があり、初心者からプロ志向の方を対象に、カラオケ上達から音楽活動のバックアップまでと目的に応じて幅広く展開。風船を始めとした身近な道具を用いたトレーニングや、独自視点の高音克服トレーニング・完全コピー(歌唱分析)・ハモリなど追究したオリジナルメニューで理解度・体感度・上達度の高いレッスンを特徴としている。

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