滑舌の悪さを改善してなめらかな歌声を響かせよう!効果的な練習法を紹介
2020.04.10
滑舌に関して、このような悩みはないですか?
- 滑舌が悪いから歌にも自信が持てない…
- もしかして、滑舌は音程にも影響するの?
- 滑舌を良くすれば歌も上達する?
どれだけのびやかな声を出せても、滑舌が悪いと歌詞が聞き取りにくい歌声になってしまいます。声の響きや表現力の向上に合わせて、滑舌の改善も目指しましょう。
普段、滑舌が悪くて相手によく聞き返される方は、歌でも同じような状態かもしれません。滑舌は練習次第で改善できるので、滑舌が悪いのは治らない…と諦めている方もこの機会に練習してみてはいかがでしょうか。
滑舌が歌声に及ぼす影響や滑舌の改善方法を解説しますので、言葉を聞き取りにくいと言われる方は一緒に学んでいきましょう。
滑舌とは?
滑舌とは、言葉を明確に発音するための口や舌の動きのことです。滑舌が悪いと言葉を明確に発音できないため、相手に正しく聞きとってもらえません。滑舌が悪いことでコミュニケーションに支障をきたしたり、仕事での評価が下がったりするケースもあります。
滑舌が悪くなるのは、舌が長かったり短かったりと個人差の問題もありますが、口の動かし方がわからなかったりボソボソと話したりすることなどが主な原因と考えられます。
滑舌が歌声に及ぼす影響を知っておこう
滑舌は、普段の会話だけではなく歌にも影響を及ぼします。滑舌が悪いと、音を明確に発音できなくなるため、音程が不安定になりやすくなります。
例えば、野球でどんなボールがくるのかがわかっていても、しっかりバットを振る技術がないとボールに当たりませんよね。歌も同じで、音程をしっかり覚えていても滑舌が悪いと、良い発声ができません。つまり、思い浮かべた音を出すには、良い滑舌も必要になるのです。
また、正しく発音できないと次の音の発音が遅れてしまい、結果として総崩れになってしまうことも起こるでしょう。そのほか、早口なフレーズをうまく歌えないことも滑舌が悪いデメリットです。
滑舌が悪いと…
- 音程に影響する
- 良い発声ができない
- 早口なフレーズをうまく歌えない
滑舌が良くなるメリット
それでは、滑舌が良くなると、どのようなメリットがあるのか詳しくみていきましょう。
歌の表現力が増す
滑舌がいいと、発音も良くなります。音程や抑揚などをコントロールしやすくなるため、「悲し気な雰囲気」や「楽しい雰囲気」などをより伝えやすくなるでしょう。
歌手の早口のフレーズを実際に聴いてみると、早口なのに何を言っているのかがわかりますし、感情が伝わってきますよね。滑舌は、歌の表現力を高めるために必須なポイントなのです。
力強さを表現できる
滑舌がいいと、力強く歌を表現できます。滑舌が悪いまま勢いだけで歌うと、力強いというよりは騒々しいイメージを与えるでしょう。発音が明確だと力強さを表現できるため、歌詞のメッセージ性が相手に伝わりやすいです。
コミュニケーションに自信を持てる
滑舌が良くなれば、普段のコミュニケーションにも自信が持てるでしょう。相手から聞き返されることが少なくなれば、人と適切なコミュニケーションができていると実感できます。また、人との会話が楽しくなれば、前向きな気持ちを持てるようになるでしょう。
滑舌を良くする練習法とコツ
滑舌を良くするために、4つの練習法をできるだけ毎日実践しましょう。また、早口言葉の練習も滑舌の改善に効果的です。それでは、滑舌を改善するための練習方法と早口言葉の方法を詳しくみていきましょう。
滑舌の改善には、次の4つの練習法が効果的です。
割り箸を使った表情筋トレーニング
- 1:割り箸を、割らない状態で地面と水平になるように持ち、太い方の根本1~2mmのところを前歯で挟むようにする
- 2:上の歯を8~10本見せるように口を開く
- 3:「ラマラマラマラマ×3+ラー」(5回繰り返す)
最初はこもったり詰まったりすると思いますが、ハッキリ聴こえるように繰り返し練習しましょう。上の歯を出す(見せる)と、音色も明るくなり滑舌がハッキリします。
簡単にできるトレーニングですので、テレビを観ながらなど、ちょっとした隙間の時間に行いましょう。
割り箸を使った実際のトレーニングの様子は、以下の動画で紹介しています。上記の動画を観ながら一緒に練習してみてくださいね。
舌筋トレーニング
滑舌に深く関係する「舌」を自由自在に動かすために、次の方法で舌筋を鍛えましょう。
- 1:口を閉じた状態で下唇と下の歯茎の間に舌を入れる
- 2:舌先に力を入れた状態で右→上→左→下に1回転、この動作を3回繰り返す
- 3:次は逆に左→上→右→下に1回転、この動作を3回繰り返す
テレビを見ながらでも家事をしながらでもできるので、できるだけ毎日続けてみましょう。
母音法
母音を明確に発音するトレーニングです。次のように練習しましょう。
- 1:言葉を母音だけで発音する
(例:ありがとう→あいあおー、おしょうがつ→おおーあう、トレーニング→おえーいんう) - 2:元の言葉で発音する
(例:ありがとう、おしょうがつ、トレーニング) - 3:これを繰り返す
「おしょうがつ」は「おおうあう」ではなく、「おおーあう」と発声しましょう。「おう」だと母音法の練習にならないので、「おう」→「おー」と発生します。
母音法を練習すると適切な喉の開きを身につけられるため、音をキレイに発音しやすくなります。
早口言葉
早口言葉は、ただなめらかに発音するための練習だけではなく、息継ぎや脱力の練習にもなる万能トレーニングです。しかし、意味のわからない早口言葉を繰り返すのは苦痛ですよね。そこで、プロも実践しているというユニークな早口言葉をご紹介します。
おすすめは「外郎売(ういろううり)」です。歌手だけではなく、俳優やアナウンサー、声優の滑舌練習にも幅広く使われています。声に出して読んでみるとわかりますが、ゆっくりでも難しいです。
こちらのサイトにふりがな付きのバージョンがありますので、読んでみてください。
おわりに:1日数分でも滑舌練習をしよう
滑舌は一度良くなっても、口周りと舌の筋肉は使わないと衰えるので、常に意識しないともとの滑舌に戻ってしまいます。テレビを見ているときや家事をしながらなど、日常生活の中に滑舌練習をうまく取り入れてみましょう。
滑舌が悪くてコミュニケーションに支障をきたしていたり、歌をうまく歌えなかったりする方は、諦めずに滑舌練習と早口言葉を実践してみましょう。根気よく続ければ、滑舌良く発音できるようになります。継続することが大切なため、1日数分でもいいのでできるだけ毎日続けてみてくださいね。