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リップノイズの原因とは?発声時のノイズ(雑音)を防ぐための対策と改善方法

リップノイズの原因とは?発声時のノイズ(雑音)を防ぐための対策と改善方法

  • マイクで録音したときに入る「ペチャッ」という音が気になる…
  • みんな、リップノイズはどう対策しているの?

本記事は、リップノイズに関するお悩みを解決する記事です。

歌っているときに、気がつかないうちに「パッ」や「ペチャッ」というリップノイズが出ていることがあります。正しく発音しようと思っていても、唇を開けたときや口や舌を動かすときにちょっとした雑音が入ってしまうことで、気になることもあるでしょう。レコーディングや宅録などでリップノイズが入ってしまうと除去する必要があるため、発生しないように対策しておくのが理想です。ここでは、リップノイズの原因から改善方法、対策方法まで詳しくご紹介します。

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リップノイズとは?

リップノイズとは、口や舌を動かしたときに起こる雑音のことです。例えば、唇を開けたときの「パッ」、口や舌を動かすときの「ペチャッ」や「ピチャッ」といった雑音がリップノイズにあたります。このような雑音までマイクが拾うと肝心の声が伝わりにくくなりますし、雑音が多いと聴き手を不快な気持ちにさせてしまうこともあるでしょう。

リップノイズは、歌うときだけではなく、YouTubeの収録やスピーチ、プレゼンなど、さまざまなシーンで問題になります。オンラインでの打ち合わせを録画・録音して聞いた際に、自分の声にリップノイズが混じっているのが気になる方もいるでしょう。

意識して聴いたり、録音して聴いたりしないと、なかなか自分のリップノイズは気づきにくいものです。歌やスピーチを録音した際は、リップノイズが入っていないか注意して聴いてみましょう。

リップノイズは…

  • 口や舌を動かしたときに起こる「パッ」や「ペチャッ」という雑音

リップノイズとポップノイズの違い

リップノイズとあわせて「ポップノイズ」についても覚えておきましょう。ポップノイズは大きく分けると2つの意味があります。

  • 1:息でマイクを吹いたときに発生する「パフッ」や「ポフッ」などの音
  • 2:オーディオ機器のスイッチを切り換えるときに出る「ボフッ」という音

1のポップノイズは、「パピプペポ」など息が抜けやすい音を発音するときに起こりやすいです。「吹かれ」とも呼びます。

リップノイズは発声時に口内や唇で発生する雑音であるのに対し、ポップノイズはマイクに息があたることで発生する雑音です。ポップノイズはマイクの位置の調整やポップガードで対策するのに対し、リップノイズは口の中や唇のうるおいを保つなど、口周りの状態を整えることで発生を抑えます。

いずれにしても、聴き手に声をしっかり届けるために、起こり得るすべての雑音対策をしましょう。

リップノイズが起こる主な原因3つ

リップノイズが起こる主な原因は次のとおりです。

  • 唾液が多い・粘つきのある唾液が出ている
    …唾液が多かったり粘つきが強かったりすると、「ペチャッ」という雑音が起こりやすい
  • 口の中の乾燥
    …口の中が乾燥すると舌と粘膜がくっつきやすくなり、離れるときに「ペチャッ」という雑音が起こやすい
  • 唇のベタつき
    …上下の唇が乾燥やベタつきで離れにくい状態になっていると、唇が離れるときに「パッ」という雑音が起こりやすい

リップノイズを改善する方法

リップノイズの改善には、雑音が発生しにくい口内環境に整えることが必要です。リップノイズの改善方法について詳しく見ていきましょう。

口の中のうるおいを適度に保つ

唾液が原因で発生するリップノイズを防止するには、口の中のうるおいを適度に保つことが大切です。口の中の水分量が少ないと粘膜同士がくっつき、発声時にリップノイズが発生しやすくなります。水分をこまめに摂って口の中を潤わせることで粘膜同士がくっつかないようにし、スムーズに発声できる状態にします。

唇の乾燥を防ぐ

唇が乾燥していると上唇と下唇が離れづらくなり、離れるときに「パッ」というリップノイズが起こりやすくなります。リップノイズ対策として唇の乾燥を防ぎ、適度に保湿する必要があります。

唇が乾燥する原因はさまざまです。空気の乾燥や摩擦、水分不足だけでなく、舌で唇を舐めることでも乾燥します。唇が乾燥しやすい方は、リップクリーム(後述)を使って唇を保湿しましょう。

リップノイズの対策5つ

それでは、リップノイズを防ぐための具体的な対策方法を5つご紹介します。

マイクに向かって発声練習する女性

少し前から水分を摂る

声を出す少し前から水分を摂って、口の中にうるおいを与えます。何時間も前に摂った水分だけでは、歌っている途中に口の中が乾燥してくるでしょう。

歌う前や収録の前に水を飲むことで唾液の粘つきや口の中の乾燥を防ぎ、リップノイズを発生しにくくします。息を吸うときに口の中の水分が奪われるので、口が乾燥してきたらこまめに水分を摂るようにしましょう。

ただし、甘いジュースやスポーツドリンクなどはあまりオススメできません。糖分が多い飲み物は口の中を粘つかせるため、リップノイズが起こりやすくなることがあります。

飲み物については喉に与える影響も関係しますし、唾液の分泌量や口の中の状態にもよるため、何を飲むかは難しいところです。いろいろ試してみて、発声しやすく、リップノイズが起こりにくい、自分に合った飲み物を探してみてください。

油分を適度に保つ

口の中の油分が少ないと、舌と粘膜が離れにくくなります。ウーロン茶は口の中の脂っぽさを取り除く作用があり、油分が少なくなってしまう恐れがあるので、飲みすぎないように注意しましょう。

油分を含むチョコレートを食べるとリップノイズを防げるという人もいます。リップノイズの防止に効果があるかは個人差がありますが、試してみるのもいいかもしれませんね。

ただし、糖度の高いチョコレートは糖分によって口の中が粘つきやすくなるため、食べたら水を飲むか口をゆすぐといいでしょう。

歯を磨く

口の中の粘つきを解消するために、発声の前に歯を磨きましょう。歯と歯の間に挟まった食べかすは、デンタルフロスや歯間ブラシで取り除いてください。最後に口をしっかりゆすいで、口の中に糖分を残さないようにしましょう。

口の中の粘ついた唾液や汚れを綺麗にすることで、「ペチャッ」というリップノイズが発生しにくくなります。

リップクリームを塗る

唇が乾燥しているときは、発声する前にリップクリームで唇にうるおいを与えます。唇を潤わせることで上下の唇がスムーズに離れるようになり、リップノイズが発生しにくくなります。

ただし、塗りすぎると唇のベタつきによるリップノイズが発生するため、適量を塗ることを意識してください。唇に傷があるときは、低刺激タイプのリップクリームがよいでしょう。

適度にお腹を満たしておく

空腹の状態は唾液の分泌量が減って口の中が乾燥しやすくなるため、リップノイズが起こりやすくなります。空腹時に口臭がしやすいのも唾液の分泌量が減るためです。

食事をすると噛むときに唾液が分泌されるので、空腹時よりもリップノイズが起こりにくいと考えられます。水分を摂ることも大切ですが、ライブ前や練習前は食事の時間も考えておきましょう。

ただし、お腹がいっぱいの状態では、眠くなったり腹式呼吸がしづらくなったりするため、最大で腹6分目くらいを目安にしましょう。

おわりに

リップノイズは、水分補給やリップクリーム、歯磨きなどで十分に対策をすることができます。どれだけ実力が高くても、リップノイズが頻繁に発生してしまうと声の魅力を活かしきれません。発声練習のほか、声を出す準備を整える習慣を身につけて、より声が魅力的に聞こえるようにしていきましょう。

この記事の監修

多田 亘佑講師(ボーカル)幼少期から様々な音楽に触れ、高校では合唱の全国大会に出場。大学からアカペラの活動が本格化し、ブライダル関係を中心に雪まつり、スキー場のカウントダウンライブなどのイベントに多数出演。ハモネプで全国優勝した『じゃ~んずΩ』(現:JARNZΩ)のボイストレーニング・編曲指導・音楽プロデュースを経験後、2009年よりシアーミュージック札幌校に所属。 年間最大2500以上のレッスン実績があり、初心者からプロ志向の方を対象に、カラオケ上達から音楽活動のバックアップまでと目的に応じて幅広く展開。風船を始めとした身近な道具を用いたトレーニングや、独自視点の高音克服トレーニング・完全コピー(歌唱分析)・ハモリなど追究したオリジナルメニューで理解度・体感度・上達度の高いレッスンを特徴としている。

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